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著者紹介:
現在、税理士(東京地方税理士会所属)。
昭和33年国税庁に入る。退職までの主なポストは、
本部部長審査官、福岡審判所関係: 本部部長審判官、福岡国税不服審判所長、関東信越国税不服審判所長
、本庁消費税課長、国税庁企画官(国際調査担当)、国税庁参事官、税務大学校(本校総務課長)、名古屋国税局調査部次長、高松国税局総務課長、名古屋国税局調査統計課長、札幌国税局浦河税務署。
本書の特徴:
まず第一に、翻訳者が国税庁を退職した税理士であることである。訳者は官僚時代からアダムズ氏の珍しい本に注目していたが、漸く念願を果たした。蕩々たる人類の歴史とも言える、西洋史を税金という、とてつもない切り口で分析し、論旨を展開している。
総理大臣、政治家、官僚など世の中の指導者といわれる人たちは是非読むべきだろう。目から鱗になること間違いない。
著者まえがき抜粋:
私は、大学卒業後、昭和33年に国税庁に就職したが、税金を一生の仕事に選んだ以上は、これまで世界史を動かす大きな要因の一つであった筈の、税金の歴史を知りたいと思い、その関係の参考書をずっと求めてきた。しかし、期待するような本は、どこにも見当たらなかった。ところが、1980年代の初めに、アダムズ氏の「Fight,
Flight and Fraud」 という本にであった。さっそく取り寄せて読み始めたが、世界史の動きと課税問題をダイナミックに組み合わせた記述にすっかり魅せられてしまった。つまり、世界の歴史は、苛酷な税金に対する叛乱と国外逃亡、それに脱税の繰り返しであるという分析が行なわれていた。しかし、そのような内容は、現職の公務員の立場と両立するわけがなく、結局私一人の胸の内に納めておく外はなかった。
今回翻訳した本の原本は、1982年に出版された「Fight, Flight and Fraud: The
Story of Taxation(闘争、逃亡、それに脱税:課税に関する物語)」に図版を豊富に追加し加筆、訂正を加え、1993年に出版されたものである。
この本の原著者・アダムズ氏は1930年、米国のSalt Lake Cityに生まれ、Los AngelesのWhittier
Collegeで好きな歴史と哲学を学んだ後 UCLAの法律学校に進み、カリフォルニア州で国際課税専門の弁護士を開業した。現在は、ロシア出身の婦人と共に、カナダのトロントに落ち着かれ、執筆生活を送っておられる。
彼のように歴史と税制の両方を専門とする人は極めて少ない。その点アダムズ氏は貴重だと言えよう。
アダムズ氏は、市民の「自由」を重視するオールド・リベラリストであり、国家主義、社会主義、共産主義などの専制政治に強い反感を持っておられる。また、経済思想的には、元レーガン大統領を第一の実践者とするサプライサイド経済学の信奉者であって、増税よりは減税を、政府の仕事を増やすよりは「小さな政府」を、という立場であり、このためこの本は米国共和党の議員にアイデアを提供することににもなっている。1996年の大統領選挙の共和党の候補者の一人、大出版業者でflat-income-tax
の主唱者フオーブス(Steve Forbes)氏は、本書の強い支持者である。
なお、本書出版後の1995年6月6日アダムズ氏は、米国下院の歳入委員会の公聴会で、証言を行っている。
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