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「かまわぬ」とは、広辞林によると「構わぬ」の寓意である。江戸時代元禄の頃、衣服の模様として流行したもので、「鎌」と「輪」との型と「ぬ」の字を連ね、伊達好みの人達が用いたとある。我々は「取り繕わない」「強制しない」「自由にする」という意味で、かつて旧社名(かまわぬ書房)に用いていた。日本の社会は、特に古い体質の分野では、「しきたり」とか、業界の色々な「ルール」とかが存在する。これらの習慣は、世の中の秩序や安定には役立つが、とかくすると、新しい考え方や言動を排除したり、否定することになりがちだ。
日々の生活の改善と心身ともに健康であるために、一般の人々にも、その本質がよく理解でき、正しい評価ができるように、何でもやってみよう、かまわないではないかという「かまわぬの精神」で、世の制約にとらわれることなく、専門的知識を斬新な考え方で、分かり易く、しかもダイナミックに表現することを出版活動の中に試したい。
良書が益々販売され、小資本による出版物が流通するようになるためには、我々のような小資本による出版物がその価値を読者に認められるとともに、早急に新しい適切な流通経路が作り上げられることが急務である。小売店の専門化もそのひとつだろう。いずれにしろ、読者の良書を選ぶ見識・知性と出版社の良書をより多く世に問う良心・努力こそが、21世紀を明るくすると信ずる。
代表取締役編集長
廣田 喬
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